【11月4日 AFP】球団史上初のワールドシリーズ制覇を果たし、3日に地元ヒューストン（Houston）で優勝パレードを行った米大リーグ（MLB）のヒューストン・アストロズ（Houston Astros）だが、ホワイトハウスへの表敬訪問については、米大統領との関係性をふまえて不透明な状況となっている。

　優勝チームがホワイトハウスを訪問することは恒例行事となっているが、ドナルド・トランプ（Donald Trump）大統領は国歌演奏時に膝をつくナショナル・フットボール・リーグ（NFL）の選手に対して解雇を要求するなど、スポーツ界との対立を深めている。

　この問題はプロバスケットボール協会（NBA）にも波及しており、昨季王者のゴールデンステイト・ウォリアーズ（Golden State Warriors）も、選手が表敬訪問を躊躇（ちゅうちょ）する姿勢を示し、トランプ大統領が招待を取り消す事態となった。

　アストロズのチームカラーであるオレンジ、ネイビーブルー、そして白の服を身にまとった数え切れないほどのファンが沿道に並ぶなか、優勝パレードを行ったアストロズのA.J.ヒンチ（A.J.Hinch）監督は、報道陣に対して、「この問題で政府側がどのような結論を下し、われわれがどちらの行動を選択し、この国の風潮がどのように流れていくかどうかは、いずれはっきりすることになるだろう」と述べた。

「ファンと喜びを分かち合いたいこの瞬間に、われわれは対立を生じさせるようなことをするつもりはない」(c)AFP