「最後の1人まで戦う」 採掘業者迫るアマゾンで矢を研ぐ先住民
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■「新しい武器は政治参加」
徒歩か川沿いにボートで行ける範囲に散らばって暮らすワイアピの人々はわずか1200人しかいない。自分たちの土地を守るどころか、監視することさえほぼ不可能だ。今年5月には、ピノティから南へ1.6キロほど行った場所で違法採掘場が見つかり閉鎖される出来事もあった。
ジャワルワ・ワイアピ(Jawaruwa Waiapi)さん(31)は、戦っても森の中へ逃げ込んでも、もはや何にもならないだろうと言う。昨年、彼はペドラブランカの町議会議員に選ばれた。ブラジル国家の制度の中で政治家になった初めてのワイアピだ。そのジャワルワさんは、平和的な説得だけが目下、唯一の道だと言う。
「われわれには別の道、別の戦略がある。それは政治参加だ」とジャワルワさんは主張する。「今日、われわれは矢やこん棒で争う必要はない。知識を使って、政治を通して闘わなければならない。それが、われわれの新しい武器だ」 (c)AFP/Sebastian Smith