【11月1日 AFP】17MLBは31日、ワールドシリーズ(7回戦制)第6戦が行われ、相手エースのジャスティン・バーランダー(Justin Verlander)を攻略したロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)が3-1でヒューストン・アストロズ(Houston Astros)に逆転勝利し、対戦成績を3勝3敗としてシリーズ制覇に逆王手をかけた。

 ドジャースは6回にコーリー・シーガー(Corey Seager)の犠飛で逆転すると、7回にはジョク・ピーダーソン(Joc Pederson)のソロ本塁打で追加点を挙げ、同じく本拠地で迎える第7戦で1988年以来7回目となるワールドシリーズ制覇を目指すことになった。対するアストロズは、1962年のチーム創設以来初めてとなるタイトルを狙う。ドジャースのクリス・テイラー(Chris Taylor)は「間違いなく激闘になる。2チームとも本気でタイトルを欲している」と語った。

 アストロズは3回にドジャース先発のリッチ・ヒル(Rich Hill)からジョージ・スプリンガー(George Springer)がソロ本塁打を放って先制すると、先発のバーランダーは5回まで1安打に抑える快投をみせ、この時点では1点のリードで十分なようにもみえた。

 それでもドジャースは6回、ついにバーランダーを攻略。先頭打者のオースティン・バーンズ(Austin Barnes)が安打を放つと、続くチェイス・アトリー(Chase Utley)も死球で出塁。無死一、二塁からテイラーの一塁線への二塁打でバーンズが生還して同点に追いつくと、シーガーの大きな飛球でアトリーも本塁へかえり、ドジャースが2-1で逆転に成功した。

 テイラーは「とにかく振りを小さくして、フィールド内に転がすことだけに集中した。(バーランダーは)ものすごい球を投げていた。直球は走っていたし、スライダーもすごく良かった。だからできる限りコンパクトに、力んだり大振りしたりしないように心掛けた」と話した。

 アストロズも7回表に好機をつくったが、結局は3イニング連続で複数の走者が残塁した。そしてドジャースはその裏、一死からピーダーソンの今シリーズ3本目の本塁打が出ると、続く8回からケンリー・ジャンセン(Kenley Jansen)を投入。守護神は相手の中軸をわずか7球で仕留め、9回も3者凡退に抑えて試合を締めくくった。

 アストロズのA.J.ヒンチ(A.J.Hinch)監督は「5回、6回、7回と相手にプレッシャーをかけたが、向こうが投げ切ったし、プレーをやり切った。間違いなく差はわずかだ。この試合についても、両チームの実力についてもね」と話している。

 11月1日の第7戦の先発投手は、ドジャースがダルビッシュ有(Yu Darvish)、アストロズがランス・マッカラーズ(Lance McCullers)を予定している。(c)AFP/Rebecca BRYAN