「ハウス・オブ・カード」の制作中断 スペイシー氏わいせつ疑惑で
このニュースをシェア
【11月1日 AFP】俳優のケヴィン・スペイシー(Kevin Spacey)氏(58)が未成年者に対して不適切な性的行為に及んだとの疑惑が浮上したことを受け、米動画配信サービス「ネットフリックス(Netflix)」は10月31日、同氏が主演する人気テレビドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段(House of Cards)」の制作を無期限で中断すると発表した。
ネットフリックスは制作会社のメディア・ライツ・キャピタル(MRC)との共同声明で、「現状を見極め、キャストと制作陣の懸念に対応する時間を設けるため」に同ドラマの制作を当面の間中断するとしている。
ネットフリックスはこれに先立つ30日、同ドラマが来年放送予定の第6シーズンをもって終了すると発表していた。同シーズンの放送予定に変更が生じるかどうかは今のところ不明。
2度のアカデミー賞(Academy Awards)受賞歴があるスペイシー氏のわいせつ疑惑は、同じく俳優のアンソニー・ラップ(Anthony Rapp)氏(46)によって明るみに出た。
ラップ氏は、ハリウッド(Hollywood)の大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)氏のセクハラ・性的暴行疑惑を受け、14歳だった30年以上前に参加したパーティーでスペイシー氏から性的なアプローチを受けたと暴露した。
スペイシー氏はこれを受け、ラップ氏に謝罪。だが同時に、業界内では公然の秘密だった自身の同性愛を公表したことで、問題をすり替えるような態度だとして非難が殺到した。(c)AFP/Jennie MATTHEW