【11月2日 東方新報】近ごろ、中国・北京市(Beijing)内のレストランに変化が現れている。レストラン入口にモニターを設置し、厨房の様子を見せている店が増えてきたのだ。北京市食品薬品監督管理局によると、現時点で市内の16区、1万7584店で厨房の「見える化」が導入されている。

 同局の担当者は、「厨房の『見える化』は北京市が進めている『明るい厨房』キャンペーンの重要な項目だ。食品加工の重要な過程を消費者に実際に監視してもらうことで、市民の食品安全に対する信用も向上してきた」と話す。

 監視カメラの数は必ず3か所以上と決められており、多くは前菜、加熱、下処理や食器洗浄などを行う場所に設置される。

 また、近く「北京市『明るい厨房』アプリ」がリリースされ、厨房の様子がライブ配信されるという。消費者は、そのレストランに対しての評価をアプリ上にコメントとして残せる。また、レストランの証明書や、当局のレストランに対する評価なども公開されるという。

「明るい厨房」キャンペーンは、今年5月に始動。すでに北京市内の726の小・中学校、573の保育園・幼稚園、特別養護老人施設143団体、調理施設45か所、料理配送業105団体、そのほか1万5992軒のレストランなどで「見える化」の導入が完了している。

 同キャンペーンの実行計画は3年間で、2018年には市内の70%、19年には市内のすべての厨房の「見える化」を目指している。(c)東方新報/AFPBB News