アート界でも権力者のセクハラ横行 女性7000人が書簡で非難
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【10月31日 AFP】写真家のシンディ・シャーマン(Cindy Sherman)氏、パフォーマンスアーティストのローリー・アンダーソン(Laurie Anderson)氏、コンセプチュアルアーティストのジェニー・ホルツァー(Jenny Holzer)氏──。こうした現代アートを代表する著名人を含む7000人以上の女性が、業界の権力者らによるセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)を非難する公開書簡を発表した。
この書簡の発表に先立ち、アート界の大物であるナイト・ランデスマン(Knight Landesman)氏がセクハラで提訴され、現代美術誌「アートフォーラム(Artforum)」の共同発行人を先週辞任している。
「私たちは仕事の機会を牛耳る権力者によって体を触られ、傷つけられ、嫌がらせをされ、子ども扱いされ、さげすまされ、脅され、威圧されてきた」
「まん延している性差別、不平等、不当な処遇、ハラスメント、性的な非行を私たちが日常的に、幅広く、激しく受けていることを知ってもらう必要性に迫られている」
さらに、ランデスマン氏が辞職しただけではより大きな問題は解決されないと主張し、「アート界は倫理的な行為をないがしろにして、受け継がれてきた権力構造を継承してきた」と批判している。
「性的かつ感情的な虐待行為を告発しようとすると、黙らされ、疎外され、病的とみなされ、『過剰反応』だと片づけられ、脅されてきた」
「私たちはもう黙っていない」
(c)AFP