【10月30日 AFP】米大リーグ(MLB)、オークランド・アスレチックス(Oakland Athletics)のブルース・マクスウェル(Bruce Maxwell)捕手が、アリゾナ(Arizona)州で食品配達員に対して銃口を向けた容疑で逮捕された。同選手は、MLB選手として今季ただ一人国歌演奏中に膝をついていた。

 同州のスコッツデール警察(Scottsdale Police Department)によると、28日夜、銃を持った人物に関する通報を受けて、警官がマクスウェルの自宅に急行。配達員の女性が、マクスウェルに銃を向けられたと被害を訴えた。

 マクスウェルは、凶器を用いた加重暴行容疑と治安びん乱容疑で取り調べを受けた。当局によると、マクスウェルは初出廷まで勾留されることになる。

 29日にアスレチックスは「この事件について知り、われわれは失望しています。この事態と進行中の捜査については重く受け止めています。われわれは妥当な筋から情報を集めていますが、これ以上のコメントは差し控えます」との声明を発表している。

 昨年アスレチックスでMLBデビューを飾ったマクスウェルは、今季76試合に出場し打率.237、3本塁打、22打点を記録した。

 9月には米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の選手による人種差別への抗議に同調し、国歌「星条旗(The Star-Spangled Banner)」演奏時に膝をついた初めてのMLB選手になった。

 先週、マクスウェルは芸能サイト「TMZ.com」に対し、その膝つき行為を理由にアラバマ(Alabama)州のレストランで接客を拒否されたと明かしていた。(c)AFP