ドゥテルテ大統領、天皇陛下との面会では「口を慎む」
このニュースをシェア
【10月30日 AFP】フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領は29日夜、来日を前に、天皇、皇后両陛下との面会では「口を慎む」と誓った。
ドゥテルテ大統領は、30日から2日間の日程で来日する。物議を醸す言動で知られるドゥテルテ氏をめぐっては、訪中の際に習近平(Xi Jinping)国家主席の前でガムをかんでいるような様子が動画に捉えられ、無礼ではないかと日本の当局者が懸念を示していた。
東京へ出発するに当たり、ドゥテルテ氏は記者団に対し「素晴らしい国である日本への、フィリピンからの温かいあいさつ以外では、口を慎まなくてはならないと思っている」と述べた上で、「天皇陛下が退位される前に面会できることに敬意を表したい」と語った。
バラク・オバマ(Barack Obama)前大統領を含め、自らに批判的な人たちを辛辣(しんらつ)な言葉でたびたび罵ってきたドゥテルテ大統領は、堅苦しい外交儀礼を避けることで知られる。来日は大統領就任後2回目だが、昨年の訪問では三笠宮さまが亡くなられたことを受けて、天皇陛下との面会は取りやめとなっていた。(c)AFP