【10月30日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は29日、ツイッター(Twitter)への投稿で、昨年の米大統領選で同氏陣営とロシアが共謀した疑惑の捜査を「魔女狩り」だと再び非難し、ロシアとの共謀は一切ないと重ねて強調した。また、自身に関する調査報告書に民主党側が資金提供していたとされることなども批判した。

 トランプ氏は同日未明に連投したツイートで、大統領選を争ったヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏による国務長官時代の使用メールの取り扱い、トランプ氏の背後関係などに関する報告書への民主党からの資金提供、バラク・オバマ(Barack Obama)前政権時代の米国からロシアへのウラン販売について不満をぶちまけた。

 トランプ氏は「民主党とクリントンの罪は非常に大きい。今、事実があふれ出てきている。何かしろ!」と書き込んだ。

 トランプ氏と協力者、ロシアが通じている可能性について元英諜報機関員がまとめた報告書をめぐっては、クリントン氏陣営と民主党全国委員会(DNC)が調査資金を一部提供していたことが暴露された。トランプ氏はツイートでおそらくこの報告書を指して「偽物の文書」と非難している。

 ロシアによる米大統領選干渉疑惑をめぐっては先週末、大陪審が少なくとも1人の訴追を認めたと報じられ、米政界に激震が走った。この疑惑ではロバート・モラー(Robert Mueller)特別検察官が捜査を進めている。(c)AFP/Brian KNOWLTON