英議員、女性秘書に性具買わせる 首相がルール厳格化要請
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【10月30日 AFP】英保守党の男性国会議員が女性秘書に性具を買わせていたことが分かり、テリーザ・メイ(Theresa May)英首相は29日、国会議員の行動に関するルールを厳しくするよう議会側に求めた。
同日付の英紙デーリー・メール(Daily Mail)によると、マーク・ガルニエ(Mark Garnier)下院議員の秘書だったキャロライン・エドモンドソン(Caroline Edmondson)さんは2010年、同議員からお金を渡され、ロンドン(London)のポルノショップでバイブレーターを2個買うように言われたという。
ガルニエ氏は現在、国際貿易省の政務次官を務めている。デーリー・メールによると、秘書の主張は事実だと認めており、性具を購入させたのは「悪ふざけ」だったと語っているという。
メイ首相は下院議長に宛てた書簡で、現行の懲戒手順には「必要な厳しさ」が欠けていると懸念を表明。「こうした状態がこれ以上容認されてはいけないと考えている」と述べている。
メイ首相はさらに、現行の懲戒手順を全面的に見直し、契約として議員を拘束するものにする必要があるとも訴えている。
英国ではここ数日、不適切な行為やセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)を行っていた政治家として、ガルニエ氏を含む複数の国会議員の名前がメディアで報じられた。その中で同氏は最も高位の職にある政治家だった。
野党・労働党のジェレミー・コービン(Jeremy Corbyn)党首は27日、女性への不適切な行為は議員個人だけの問題ではないとして、議会全体の「ゆがんだ恥ずべき文化」を正すよう呼び掛けている。(c)AFP