【10月28日 AFP】17MLBは27日、ワールドシリーズ(7回戦制)第3戦が行われ、先発のダルビッシュ有(Yu Darvish)が自己最短の2回途中でKOされたロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)は3-5でヒューストン・アストロズ(Houston Astros)に敗れた。

 今年6月にテキサス・レンジャーズ(Texas Rangers)から加入し、日本人投手としては2007年の松坂大輔(Daisuke Matsuzaka)以来2人目となるワールドシリーズの先発を務めたダルビッシュは、2回にユリエスキ・グリエル(Yuli Gurriel)に本塁打を打たれるなど5安打を浴び、わずか1回3分の2を4失点で降板した。

 今プレーオフは2勝0敗の戦績を誇り、失点もわずか2に抑えていたダルビッシュだが、この日は2回に先頭のグリエルにソロ本塁打を浴びると、マーウィン・ゴンザレス(Marwin Gonzalez)とアストロズの打線では最も不調のブライアン・マッカン(Brian McCann)にも適時打を浴びた。

 さらに走者三塁からアレックス・ブレグマン(Alex Bregman)に犠飛を許し、リードを4点に広げられたダルビッシュは、直後のホセ・アルトゥーベ(Jose Altuve)にも二塁打を打たれたところでデーブ・ロバーツ(Dave Roberts)監督に交代を告げられた。

 アストロズを率いるA.J.ヒンチ(A.J.Hinch)監督は試合後、ダルビッシュがスライダーでストライクを取るのに苦労していたことで、打者が他の球を狙い打ちできたと振り返った。

 ヒンチ監督は「彼はいつものスライダーをストライクゾーンに投げられていなかったから、われわれも(スライダーは)追わなかった」「とにかくストライクにできず、制球が乱れていた」と語った。

 試合を通して計12安打をドジャース投手陣から放つなど、その後も毎回走者を出したアストロズは、球団創設55年の歴史で初のワールドシリーズ制覇へ向けてシリーズの成績を2勝1敗としている。

 シリーズ第4戦は28日、ヒューストンで引き続き行われ、ドジャースは左腕アレックス・ウッド(Alex Wood)、アストロズは右腕チャーリー・モートン(Charlie Morton)の先発登板が予定されている。(c)AFP/Jim SLATER