カザフスタン、国語表記をキリル文字からラテン文字に変更へ
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【10月27日 AFP】カザフスタンのヌルスルタン・ナザルバエフ(Nursultan Nazarbayev)大統領は27日、同国で使用する文字をキリル文字からラテン文字に変更するよう政府に命じた。今回の措置は象徴的な意味合いで旧ソ連時代と決別する意図があるとみられている。
大統領府が発した布告は、2025年までにラテン文字を基礎にした表記法へ段階的に移行する準備を政府に対して求めている。
カザフスタンの国語であるカザフ語はチュルク諸語に属し、現在はキリル文字を改良した42文字のアルファベットが使用されている。ラテン文字へと変更された場合、32文字のアルファベットが使用されることになるという。
中央アジアに位置し、豊富な石油資源で知られるカザフスタンは、今回の措置を現代化政策の一環としているが、ソビエトをかつて構成した国々の中心であるロシアと距離を置く狙いがあるとみられている。(c)AFP