ダルビッシュがWSデビューへ、チームの勝ち越し目指し第3戦で先発
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【10月27日 AFP】米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)のダルビッシュ有(Yu Darvish)は、なじみある球場でワールドシリーズのデビューを飾る。
ドジャースが25日に行われたシリーズ第2戦で6-7とヒューストン・アストロズ(Houston Astros)に敗れて対戦成績が1勝1敗となる中、チームの勝ち越しを目指す31歳の右腕は、落ち着いた様子でマウンドに向かう。
ダルビッシュは会見で通訳を介し、「それが僕ですし、そういう性格なので。チームに勝つチャンスがある状態でマウンドをおりたい。それが明日の目標です」とコメントした。
ダルビッシュは今年7月にドジャースへトレードされる前、アストロズとア・リーグ西地区でライバルだったテキサス・レンジャーズ(Texas Rangers)に所属していた。
レンジャーズに在籍した過去5年、ダルビッシュは敵地ミニッツメイドパーク(Minute Maid Park)のアストロズ戦で4勝1敗、防御率2.16の記録を残し、41回と3分の2を投げて56三振を奪った。最後に勝利を挙げたのは今年6月12日の登板で、7回を投げて1失点だった。
ダルビッシュは、投手の代わりに指名打者が打席に立つア・リーグのルールの下でプレーすることが、自身に有利に働くだろうと考えている。
「打席に行って(バットを)振ったり、走ったりしなくていいのは自分にとっては大きい」
アストロズの打者は、右打者にはストレート、左打者にはカットボールと、ドジャース加入後に攻め方を調整したダルビッシュの投球術の変化を目の当たりにすることになる。
「明日投げる中で大きく変えることはしないです。ただ自分自身が変わっているので、まったく違う投手に感じるかもしれない」
ドジャース移籍後、レギュラーシーズンのダルビッシュは4勝3敗、防御率3.44を記録。プレーオフでは11回3分の1を投げてわずか2失点、14奪三振、1四球の成績を残している。
ドジャースのデーブ・ロバーツ(Dave Roberts)監督は「選手たちは、栄誉、富、個人的な成功、さまざまなものに駆り立てられる。彼が勝ち取りたいのはチャンピオンシップだ」とダルビッシュについて語り、「今の彼はオートパイロット状態。ワールドシリーズを勝つためにすべきことをしようとしている」と述べた。
ダルビッシュは甲子園出場、日本シリーズ制覇、第2回ワールド・ベースボール・クラシック(2009 World Baseball Classic、WBC)優勝など、大舞台で輝きを放ってきた。
「ユウは経験豊富で、この機会に向けて準備を整えている。彼が興奮しているのは分かるし、不安にもなるだろう。それでも素晴らしい投球を期待している」 (c)AFP/Jim SLATER