【10月27日 AFP】ケニアで26日、大統領選挙のやり直し投票が実施され、デモ隊と警官隊の衝突により少なくとも4人が死亡した。当局は抗議行動が起きた西部4郡で投票を28日に延期すると発表。国内を二分してきた同選挙の信ぴょう性がさらに揺らいでいる。

 選挙管理当局によると、投票率はわずか48%と、初回投票の約80%から大幅に低下。だが対立候補だった野党連合のライラ・オディンガ(Raila Odinga)氏が不参加を表明したことから、現職のウフル・ケニヤッタ(Uhuru Kenyatta)大統領が圧勝する見通しだ。

 ケニヤッタ大統領は8月の初回選挙で勝利を収めていたものの、最高裁が結果を無効とする異例の判断を下したことで、投票のやり直しが決まった。

 投票日に出た死者4人のうち3人は、野党の支持基盤である西部で起きた激しい抗議行動の最中に死亡。4人目は、首都ナイロビ(Nairobi)のスラム街で起きたデモ隊と警察との衝突で死亡した。これで8月の選挙実施以来、同選挙絡みの暴力行為による死者数は43人となった。(c)AFP/Tristan McConnell with Nicolas Delaunay in Kisumu