【10月26日 AFP】ブラジル議会下院は25日、ミシェル・テメル(Michel Temer)大統領(77)を汚職絡みの罪で起訴すべきかどうかの採決を行い、否決した。裁判を免れたテメル大統領は、課題とする緊縮改革を進められることになった。

 ブラジルの大統領としては初めて在職中に刑事訴追されたテメル大統領は、司法妨害やゆすりの罪に問われていた。テメル大統領は不法行為は一切していないと主張している。

 これらの罪でテメル大統領を180日間休職させ、最高裁判所で裁判にかけるには下院議員の3分の2の賛成が必要だった。しかし大統領を支持する勢力が速やかに3分の1を上回る票を集め、この動きを阻止した。

 テメル大統領は尿路閉塞で入院していたが、採決の直前に退院した。(c)AFP