クルド自治政府、独立問う住民投票の結果を「凍結」する意向表明
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【10月25日 AFP】(更新)イラクのクルド自治政府は25日、独立の是非を問う住民投票の結果を「凍結」する意向を示した。同自治政府は住民投票を実施したことで、イラク中央政府との関係において危機的な状況に陥っている。
中央政府は同自治政府とのあらゆる交渉の前提として投票結果を取り消すよう求めるとともに、報復としてクルド人部隊の占拠する地域の大部分を奪還していた。
クルド自治政府は夜間に声明を発表し、中央政府やイラクの世論に対して「住民投票の結果の凍結」「憲法に基づいた、クルドの政府と中央政府とによる開かれた対話の開始」、さらに「即時の停戦およびクルド自治区内における軍事作戦の停止」を提案した。
クルド人治安部隊ペシュメルガ(Peshmerga)は豊富な油田で知られるキルクーク(Kirkuk)州を含む係争地で、「中央の権力の回復」を目指すイラク軍および中央政府支持派の準軍事組織と衝突し、双方で30人あまりの死者が出ている。(c)AFP