仏文豪プルーストの膨大な文書、オンラインで来年から無料公開へ
このニュースをシェア
【10月25日 AFP】フランスの文豪マルセル・プルースト(Marcel Proust)が書いた約6000の文書がデジタル化され、オンラインで無料公開されることになった。第1弾は、来年の第1次世界大戦(World War I )終結100周年に合わせて予定されている。このプロジェクトを進める米仏の機関が明らかにした。
西洋文学の傑作のひとつ「失われた時を求めて(In Search of Lost Time)」の著者プルーストが書いた文書は、主に米イリノイ大学(University of Illinois)の教授を務め、1992年に死去したフィリップ・コルブ( Philip Kolb)氏が収集していたもの。
コルブ氏は1970~1993年に約5300のプルーストの文書を集めた全21巻の本を出版している。この出版以降も、プルーストの文書は数多く確認されている。同氏は約2万の文書が存在したと推定していたが、その大半は長年の間に紛失または破棄されている。
デジタル化のプロジェクトはイリノイ大学アーバナ・シャンペーン(Urbana-Champaign)校が主導し、グルノーブルアルプス大学(University of Grenoble Alps)やフランス国立図書館なども協力している。
プロジェクトの第1弾では、プルーストが第1次大戦に関連して書いた200の文書について、第1次大戦終結100周年あたる来年11月11日にオンラインで公開される予定。(c)AFP