共和党上院議員が不出馬表明、トランプ氏に「加担」せず
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【10月25日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の所属する共和党のジェフ・フレーク(Jeff Flake)上院議員(54)は24日、トランプ氏を厳しく批判し、「無謀な」大統領には「加担」しないとして来年の上院議員選への不出馬を表明した。
トランプ氏が議員らとの関係を改善し税制改革計画への支持を呼び掛けるため連邦議会を訪れた数時間後、アリゾナ(Arizona)州選出のフレーク上院議員は上院本会議で17分に及ぶ爆弾演説を行い、トランプ氏に激しい非難を浴びせた。
トランプ政権が始まって以降の政治を公然と批判してきたフレーク氏はこの演説で「個人攻撃、原理原則や自由、制度に対する威嚇、真実や品位への目に余る等閑視」そして「非常にささいな理由による挑発」などが「われわれの現在の政治においてあきれかえるような特徴」になっていると指摘し、そのような状態は「断じて正常なこととみなされるべきではない」と強く批判した。
さらに「私には答えを示すべき子供や孫がいる。私は加担も沈黙もしない。私はきょう、2019年1月初めの今任期終了をもって上院での任務を終了することを発表する」と語った。
フレーク氏の異例の演説に先立ち、テネシー(Tennessee)州選出のボブ・コーカー(Bob Corker)上院議員はトランプ氏とツイッター(Twitter)上で言い争いとなり、トランプ氏は「全くもって不誠実」で国の「品位を落とす」大統領だとする批判を展開していた。
フレーク氏と同様、コーカー氏も来年の選挙への不出馬を表明している。(c)AFP/Michael Mathes