【10月25日 AFP】米大リーグ(MLB)、オークランド・アスレチックス(Oakland Athletics)のブルース・マクスウェル(Bruce Maxwell)捕手が、試合前の国歌演奏時に膝をついたことを理由に、訪れたレストランで接客を拒否されたと明かした。

 米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の選手が人種差別への関心を喚起するため、同様の抗議運動を行っている中、マクスウェルは先月、国歌「星条旗(The Star-Spangled Banner)」演奏時に膝をついた初のMLB選手となった。

 さらには、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が膝つきをする選手は「クソ野郎」だと発言したことを受け、現在ではNFLをはじめスポーツ界全体に抗議の波が広がっている。

 抗議後に訪れた地元アラバマ(Alabama)州のレストランで、自身に気がついたウエーターに接客を拒否されたと明かしたマクスウェルは、芸能サイト「TMZ.com」で「彼(ウエーター)はランチの提供を拒否し、同じレストランにもかかわらず、別のウエーターを私たちのテーブルによこしてきた」と語った。

「彼は『お前が膝をついたやつか?俺はトランプに投票した。彼が支持するものすべてに俺は賛成だ』などと言っていた」

 また、今回のような経験は日常茶飯事だというマクスウェルは「自分が対象にならない限り、そういったことはいつまでたっても理解できないし、感じ取れないものだ」と付け加えている。

「私は26歳。しっかり礼儀をわきまえられるし、教育もされている。しかし、実際問題として今日でもこういったことが起きている。だからこそ、私は膝をついているんだ」 (c)AFP