仏大統領の「ファーストドッグ」、会議中にエリゼ宮の暖炉でおしっこ
このニュースをシェア
【10月23日 AFP】エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領の飼い犬「ネモ(Nemo)」が、エリゼ宮(Elysee Palace、大統領府)の豪華絢爛(けんらん)な暖炉におしっこをするという粗相を働き、その様子をばっちりテレビカメラに撮られてしまった。
そのときマクロン大統領は3人の副大臣と会合中だったが、「ファーストドッグ」のネモが長々と用を足す音に中断を余儀なくされた。
ほほえましい空気が広がる中、マクロン大統領は仏ニュース専門テレビLCIのカメラに向かって「かなり異例なことをしている」とネモを擁護。「よくあることですか?」と副大臣の一人が尋ねると、「いいや」と笑い、「私の犬が普段はまるでしない振る舞いをしたきっかけは、あなたでしょう」と冗談で応じた。
ネモはラブラドールとグリフォンの雑種で、2歳になる黒犬。マクロン大統領とブリジット(Brigitte Macron)夫人が8月に捨て犬の保護施設から引き取り、ファーストドッグとしてエリゼ宮に迎え入れた。
エリゼ宮で粗相をしたファーストドッグはネモが最初ではない。報道によると、ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)元大統領が在任中に飼っていた犬たちは家具を壊し、数千ユーロ(数十万円)の損害を負わせたという。
一方、ジャック・シラク(Jacques Chirac)元大統領の愛犬「スモウ(Sumo)」は、エリゼ宮を出た後の退屈な暮らしになじめなかったのか、うつ病を発症。シラク氏に3度もかみつき、農場で療養生活を送っている。(c)AFP