【10月23日 AFP】(更新)衆院選は22日、投開票され、安倍晋三(Shinzo Abe)首相(63)の自由民主党が圧勝した。安倍首相は、選挙戦で大きな争点となった北朝鮮の脅威に「断固対応する」と改めて誓った。

 NHKの予測によると、定数465議席のうち連立与党が310議席以上を獲得する見通しで、安倍首相は3分の2以上の「絶対安定多数」を手にするもようだ。

 これにより安倍首相は、戦争を放棄して軍の役割を自衛に制限する平和憲法の改正を発議することが可能になる。

 安倍首相は今回の選挙の圧勝を受けて、1か月の間に2度にわたり日本上空を通過するミサイルを発射させた北朝鮮の核の脅威に断固対応していく決意を新たにしたと語った。

 中道左派の新党、立憲民主党の獲得予想議席は50議席で、前評判以上の健闘は見せたものの、安倍氏の勢力には遠く及ばない。

 一方、小池百合子(Yuriko Koike)東京都知事(65)が結成した希望の党は、当初の勢いを失って約50議席を獲得する見通し。

 一時は新党で活気のない政界に揺さぶりをかけるとしていた小池氏だが、本人は結局立候補を見送った。仮に同党が勝利した場合に誰が首相になるのかをめぐって混乱を招いた小池氏は、選挙当日も日本を離れていた。

 都知事としての行事出席のため訪問中のフランス首都パリ(Paris)で記者会見した小池氏は暗い表情で、「非常に厳しい結果」だったとした上で、「党を立ち上げた者として、私が責任を負う」と述べた。(c)AFP/Shingo ITO / Richard CARTER