【10月21日 AFP】テリーザ・メイ(Theresa May)英首相が英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)についての協議が行われる部屋で一人きりで座って会談相手を待っている写真が20日、同首相の孤立した立場を物語っているとしてソーシャルメディア(SNS)で物笑いの種になった。

 インターネットで拡散された写真は、四つの鉢植えが置かれた広いテーブルに向かって、物思いにふけっている様子でぽつんと座っているメイ首相を捉えている。

 実際にはこのときメイ首相は、交渉が難航しているブレグジット問題打開に向けた協議のため、欧州理事会(European Council)のドナルド・トゥスク(Donald Tusk)常任議長(EU大統領)を待っているところだった。

 しかしネットユーザーはすぐにこの写真に飛びつき、メイ首相の孤立した立場を象徴するものだとやゆ。同氏は英国を除くEU加盟27か国とのブレグジット交渉においても孤立し、今年6月の解散総選挙で自身が率いる保守党が過半数割れしたことを受けて党内でも批判の矢面に立たされている。

 EU首脳らは20日、ベルギー・ブリュッセル(Brussels)で12月に開かれる首脳会議でブレグジット交渉を次の段階に進める準備を始めることで合意し、メイ首相に助け舟を出した。(c)AFP