【10月21日 AFP】エジプトの西方砂漠(Western Desert)地帯のバハレイヤ・オアシス(Bahariya Oasis)で20日、イスラム過激派組織との交戦により、エジプト軍兵士と警官ら少なくとも35人が死亡した。当局および医療関係者が明らかにした。

 エジプト内務省は声明で事件があったことを認め、「テロリスト」の襲撃犯のうち数人も死亡したと述べた。ただし、死傷者の人数や詳細については明らかにしていない。

 一方、「ハスム(Hasm)」と名乗る小規模のイスラム武装組織が犯行声明を出し、治安部隊の28人を殺害し、負傷者は32人だと主張している。同組織は2016年以降、首都カイロ(Cairo)で起きた警察や当局者、裁判官らへの攻撃事件についても犯行声明を出している。

 エジプトでは2013年に、イスラム組織「ムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)」出身のムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)大統領(当時)を軍が退陣に追い込んで以来、過激派グループが軍や警察を襲撃する事件が相次いでいる。(c)AFP