スペイン首相、カタルーニャ問題で「臨界点に達した」と発言
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【10月20日 AFP】スペインのマリアノ・ラホイ(Mariano Rajoy)首相は20日、カタルーニャ(Catalonia)自治州による独立の動きを阻止するため緊急措置の行使を目指す中、自身の政権が「臨界点」に達したという見方を示した。
欧州連合(EU)首脳会議に出席するため、ベルギーの首都ブリュッセル(Brussels)を訪れているラホイ首相は会議後の記者会見で、「われわれは臨界点に達した」と強調。「難局を回避するためあらゆる手段を試した」とした一方、独立の是非を問う住民投票が禁じられていた状況にあった中で、「ある国家、あるEU加盟国政府が、法の支配が失われていくのを見つめているのは難しいということを理解してもらえると思う」と述べた。
ラホイ政権は21日に閣議を開き、現在医療・教育・警察活動の権限を有しているカタルーニャ自治政府から、どの権限を剥奪すべきかを協議することになっている。
一方で同州のカルレス・プチデモン(Carles Puigdemont)自治州首相は、州の権限剥奪につながる動きがあった場合、州議会議員らが一方的な独立宣言へと向かう可能性もあるとけん制している。(c)AFP