不振のバエズが2本塁打、瀬戸際のカブスがドジャースに競り勝つ
このニュースをシェア
【10月19日 AFP】17MLBは18日、プレーオフのナ・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)第4戦が行われ、前年王者シカゴ・カブス(Chicago Cubs)はハビアー・バエズ(Javier Baez)の2本塁打などでロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)に3-2で競り勝ち、4連敗での敗退を逃れた。
今ポストシーズンの初安打がリグレー・フィールド(Wrigley Field)の外野席に飛び込む本塁打となり、派手な形でスランプを脱したバエズは「ここまでチームはプレーオフで苦しんでいるけど、やっと調子が出たしこれを続けたい」とコメントした。
「自分としても、このシリーズも、前のシリーズもとても苦しかった。だからすごく練習していたんだけど、自分にこう言ってみたんだ。『きょうはあまりやりすぎないようにしよう』とね。そういう経緯さ」
カブスは2回にバエズとウィルソン・コントレラス(Willson Contreras)のソロ本塁打で2点を先行すると、3回にこちらもコディ・ベリンジャー(Cody Bellinger)のソロ本塁打で1点差に詰め寄られた後の5回、再びバエズのソロ本塁打で3-1とリードを広げた。
今プレーオフで終盤をビハインドで迎えた試合が1回もなかったドジャースは、カブスが守護神ウェイド・デービス(Wade Davis)を投入した8回、先頭のジャスティン・ターナー(Justin Turner)がソロ本塁打を放って2-3とすると、さらにヤシエル・プイグ(Yasiel Puig)が四球で歩いた後のカーティス・グランダーソン(Curtis Granderson)の打席でひと騒動があった。
グランダーソンは三振を喫したかに見えたが、本人がバットにボールがかすっていたと主張すると、アンパイアがこれを認めて打席が続くことに。この裁定にカッとなったカブスのジョー・マッドン(Joe Maddon)監督が、ダッグアウトを飛び出して抗議し、こうした状況では使えないビデオ判定を要求した末に退席処分となった。
それでもデービスは、改めてグランダーソンを文句なしの三振に切って取り2死とすると、続くヤスマニ・グランダル(Yasmani Grandal)を歩かせて同点の走者を得点圏に背負ったが、ポストシーズン23打席無安打中のチェイス・アトリー(Chase Utley)から三振を奪ってピンチをしのいだ。
続く9回も、1死から返れば同点の走者を四球で出したが、続くベリンジャーを併殺に仕留めて試合を終わらせた。バエズは「僕らは負けたら終わりのところにいる。だからすべてうまくいってほしいと思ってクローザーを入れた」と話した。
それでも、ドジャースはまだ3勝1敗と有利な立場にあり、第5戦で1988年以来となるナ・リーグ優勝を目指す。シリーズの勝者はニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)かヒューストン・アストロズ(Houston Astros)とワールドシリーズで対戦。こちらは同日、ヤンキースが勝利して20日の第6戦を前に3勝2敗と王手をかけた。(c)AFP