【10月17日 AFP】北朝鮮のキム・インリョン(Kim In Ryong)国連(UN)次席大使は16日、国連総会(UN General Assembly)の軍縮委員会に出席し、朝鮮半島情勢について「一触即発の時点にまで達しており、核戦争はいつでも起こり得る」と述べるとともに、米国が北朝鮮に対する敵対的な政策を変えない限り、核兵器廃棄の交渉には応じないと言明した。

 キム次席大使は委員会の席上、「米国の敵視政策と核による脅しが完全に排除されない限り、いかなる状況でもわれわれは核兵器や弾道ロケットを交渉のテーブルに置くことはない」と述べ、米国をけん制した。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長が激しい言葉の応酬を繰り広げるなか、レックス・ティラーソン(Rex Tillerson)米国務長官は15日、米CNNとのインタビューで「最初の爆弾が落とされるまで」外交努力を続けると明言し、トランプ氏は「戦争を目指していない」と強調していた。

 一方、米韓両海軍は16日、合同演習を開始。北朝鮮へのけん制が狙いで、米軍からは空母および2隻の駆逐艦が参加している。(c)AFP