異例のハリケーンがアイルランド直撃、3人死亡 停電も拡大
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【10月17日 AFP】(更新)異例の進路をたどって北上したハリケーン「オフィーリア(Ophelia)」は勢力を弱めて16日、アイルランドを直撃し、倒れた木の下敷きになるなどして3人が死亡した。電力公社によると国内で一般世帯など36万の顧客が停電。学校や公共機関も休校・休業となった。現地当局は「未曽有の嵐」と形容し、引き続き警戒を呼び掛けている。
オフィーリアの勢力は大西洋(Atlantic Ocean)の東で観測されたハリケーンとしては過去最強で、ハリケーンがこれほど北上したのも1939年以来。
アイルランド沿岸に到達するまでに勢力は弱まったものの、アイルランドの気象当局は16日、「当面は破壊的で猛烈な暴風が続く」と警告し、国内全域に赤色警報を出した。さらに、沿岸部では雷を伴う豪雨や高潮による洪水の恐れもあるという。
アイルランド最南端ファストネットロック(Fastnet Rock)で53メートル、南西の玄関口、コーク(Cork)港で43メートルの最大瞬間風速が記録された。
また、アイルランド電力供給公社(ESB)によると、3200件を超えるネットワーク障害が発生し、36万の顧客に停電が広がっている。
空の便では、ダブリン空港(Dublin Airport)で180便が欠航。コーク空港(Cork Airport)は56年前の開港以来で「最悪の暴風」だとして、ほぼ全便が欠航した。
英国の気象当局も北アイルランド(Northern Ireland)やウェールズ(Wales)などで停電や交通障害が発生する可能性があるとして警戒を呼び掛けた。(c)AFP/Julien LAGACHE