ロスター大改造のキャブス、レブロン中心のベテラン勢で王座奪還目指す
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【10月17日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)、クリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)のレブロン・ジェームズ(LeBron James)は、自身にとって8季連続となるNBAファイナル進出を果たし、ゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)から王座奪還することを目指し、今季はわき役に徹する覚悟を持っている。
レギュラーシーズンの最優秀選手(MVP)に通算4度選出されているジェームズは、マイアミ・ヒート(Miami Heat)での4年間で通算2度の優勝を成し遂げており、キャバリアーズでも2度目のファイナル制覇を目指している。17日のシーズン開幕戦では、元チームメートのカイリー・アービング(Kyrie Irving)が移籍したボストン・セルティックス(Boston Celtics)と対戦する。
キャバリアーズは2015年のファイナルでウォリアーズに敗れたものの、2016年の頂上決戦ではリベンジに成功。しかし、タイトル連覇を目指した昨季は、ケビン・デュラント(Kevin Durant)が加わったウォリアーズが同プレーオフ通算16勝1敗という圧倒的な成績を残し、王座を明け渡すしかなかった。
打倒ウォリアーズを目指して各チームがロスターを入れ替えるなか、キャバリアーズは故障の懸念を覚悟で経験豊富な大物選手を獲得し、ベテランチームを形成したが、「キング」ジェームズのパワーは健在となっている。J・R・スミス(J.R. Smith)は、「誰が主役かは全員が分かっているから、ほかの選手は自分に合うポジションをつかみとる必要がある。エゴを求めるなら、このチームとは契約すべきじゃない」と語った。
新加入のメンバーでは、35歳のドウェイン・ウェイド(Dwyane Wade)が2006年のファイナルMVPに輝いた実績を持ち、ジェームズとはヒート時代のチームメートで長年の友人関係にある。そしてバックコート陣に加わったデリック・ローズ(Derrick Rose)は、2011年のMVPに選出されているが、ここ数年は膝のけがに悩まされている。
昨季はシカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)で1試合平均18.3得点、4.5リバウンド、3.8アシストを記録したウェイドについて、ジェームズは「彼は王者として別のDNAや経験をもたらしてくれるはずだ。チームメートと連携してプレーを作れるプレーメーカーであり、素晴らしいバスケットボール精神の持ち主でもある」という見解を示した。
元キャバリアーズの主力で昨季の通算成績が1試合平均25.2得点、5.8アシストを記録しているアービングは、ジェイ・クロウダー(Jae Crowder)や、右腰の故障で来年1月まで欠場するとみられているアイザイア・トーマス(Isaiah Thomas)らとの交換トレードでセルティックスへ移籍した。