異例のハリケーン、アイルランドと英国へ向かって移動
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【10月15日 AFP】(写真追加、更新)北大西洋(North Atlantic)のポルトガル領アゾレス(Azores)諸島沖合で14日、ハリケーン「オフィーリア(Ophelia)」が勢力をカテゴリー3に強め、同諸島付近を通過しアイルランドと英国に向かっている。
オフィーリアは、今年の大西洋のハリケーンシーズンで17番目のハリケーン。また気象学者らによると、その勢力はここまで東で観測されたハリケーンとしては過去最強で、ハリケーンがこれほど東まで移動したのが観測されたのも1939年以来だという。
ポルトガル海洋気象庁(IPMA)地方支局のエルザ・ビエイラ(Elsa Vieira)氏は「米国立ハリケーンセンター(NHC)にオフィーリアがカテゴリー3になったが、わが国の警戒レベルに変更はないと伝えた」と述べた。
ビエイラ氏がAFPに語ったによると、オフィーリアはグリニッジ標準時(GMT)14日午後6時(日本時間15日午前3時)ごろに、最大風速28メートル以上で、アゾレス諸島サンタマリア(Santa Maria)島の南約150キロの海上を通過するという。
オフィーリアは5段階で真ん中のカテゴリー3に勢力を強め、今後は北西のアイルランドに向かうと予想されている。
人口24万5000人のアゾレス諸島の9島のうち7島では、GMT14日午後6時~15日午前0時(日本時間15日午前3時~同日午前9時)の間、1時間に40ミリの雨が予想されたために警報が出された。
米国立ハリケーンセンターは、オフィーリアはアイルランドに到達する頃には勢力を弱めハリケーンではなくなっているとみられるが、激しい嵐であることには変わりがないと予報しており、アイルランドの気象当局は西部の5州に警戒を呼び掛けている。(c)AFP