ドジャースが29年ぶりのWS進出! ヘルナンデス3発でカブスに大勝
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【10月20日 AFP】17MLBは19日、プレーオフのナ・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)第5戦が行われ、エンリケ・ヘルナンデス(Enrique Hernandez)が満塁弾を含む3本塁打を放ったロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)が11-1でシカゴ・カブス(Chicago Cubs)に大勝し、シリーズ戦績4勝1敗で1988年以来となるワールドシリーズ進出を決めた。
昨季王者のカブスを撃破し、24日に開幕するワールドシリーズに29年ぶりの出場を果たすことになったドジャースは、ハリケーンの被害に遭った母国プエルトリコの救済活動を行っている26歳のヘルナンデスが、2回にソロ本塁打でチームに追加点をもたらすと、3回には満塁アーチを記録し、9回にも一発を放って2点を追加するなど、7打点を記録した。
ドジャースの先発投手クレイトン・カーショウ(Clayton Kershaw)は、「ワールドシリーズという響きは最高だ。このチームに来て長いけれど、ワールドシリーズでプレーできるなんて思ってもいなかった。今はまだ実感するのが難しい」とコメントした。
カーショウはまた、ナ・リーグ優勝決定シリーズの一試合歴代最多に並ぶ3本塁打、7打点を記録したヘルナンデスについて、「キケ(Kike、ヘルナンデスの愛称)が言ったんだ。きょうは自分が後ろについているってね。その約束を果たしてくれた。毎日違う選手が活躍していて、彼らと一緒にいることがとても楽しい。信じられないよ。このチームの一員でいられることは本当に特別だ」と話した。
ワールドシリーズを前に、リリーフ陣がプレーオフで23イニング連続無失点と好調を維持しているドジャースは、通算3度のサイ・ヤング賞(Cy Young Award)選出を誇るエースのカーショウが、6回を投げて3安打1失点5奪三振の好投を見せ、チーム記録に並ぶプレーオフ通算6勝目を飾った。
初回に1点を先制したドジャースは、2回にヘルナンデスが初球をたたいてプレーオフではキャリア初本塁打を放ち2-0とリード。試合を決定づけた3回には、左翼スタンドに跳ね返ったエンタイトル二塁打で出塁したクリス・テイラー(Chris Taylor)が、ジャスティン・ターナー(Justin Turner)の適時打で生還して3-0と突き放した。
さらにドジャースがコディ・ベリンジャー(Cody Bellinger)とヤシエル・プイグ(Yasiel Puig)の安打で満塁とすると、カブスはホセ・キンタナ(Jose Quintana)に代わり右腕のヘクター・ロンドン(Hector Rondon)をマウンドへ。すると再び打席に立ったヘルナンデスが、ドジャースにとってプレーオフでは2008年以来の満塁弾を敵地リグレー・フィールド(Wrigley Field)のスタンドにたたき込み、7-0としてカブスファンを黙らせた。
4回にもドジャースが2点を追加したのに対し、カブスはその裏にクリス・ブライアント(Kris Bryant)のソロ本塁打でようやくこの日初得点を記録。しかし、9回にはヘルナンデスがこの試合3本目の本塁打を放ち、大歓声の中でドジャースの大勝を決定づけた。
シリーズの勝敗を決する試合では、昨年のワールドシリーズ3試合に続き、今年のプレーオフ2試合を含めて5連勝を記録していたカブスだが、今プレーオフでは得点圏打率の低さに悩まされており、この日もドジャース投手陣に苦戦を強いられた。また、先発左腕のキンタナも精彩を欠き、3回途中で降板した。
ア・リーグの優勝決定シリーズは、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)が3勝2敗でヒューストン・アストロズ(Houston Astros)をリードしている。同シリーズでは両チームが互いにホームゲームを制している中、第6戦は20日にヒューストン(Houston)で行われる。(c)AFP