【10月12日 AFP】シンガポールでバスの座席につまようじを突き刺した男性(60)が11日、「迷惑行為」をした罪を認めた。最大で禁錮1年を科される可能性がある。厳しく統制された国であるシンガポールが、ささいな犯罪にも厳しいアプローチを取ることを改めて浮き彫りにした事件となっている。

 地方裁判所で罪を認めたのはシンガポール人のリム・リーセン(Lim Lye Seng)被告。検察によると、今年7月から8月にかけてバスの座席に4回つまようじを突き刺した。捜査官には、退屈しのぎにやったと供述している。

 被告の行為は、フェイスブック(Facebook)のあるユーザーがバスの座席に突き刺さったつまようじ3本の写真を投稿し、それが拡散したことで明るみに出た。

 犯罪率が世界最低水準のシンガポールでは、器物損壊のようなささいな罪でもむち打ち刑が科される可能性もあるなど厳しい法律が定められている。チューインガムの輸入販売も医用以外は禁止されている。

 シンガポールで「迷惑行為」は最大で1年の禁錮刑を科される罪。リーセン被告は罰金刑を求めているが、検察は禁錮を求刑している。

 判決は11月に言い渡される。(c)AFP