【10月11日 CNS】中国の大手オンライン旅行サービス会社「シートリップ(Ctrip.com、携程)」によると、国慶節(建国記念日)と中秋節(Mid-Autumn Festival)の8日間の大型連休で、同社のサービスロボットは累計100万人以上の顧客に対応した。より多くの消費者が新しいサービスを体験し、人工知能(AI)が旅行サービス分野でも役立っていることがうかがえる。

 シートリップのビッグデータによると、10月1日~7日の7日間、同社の顧客サービスロボットは累計100万人以上の顧客対応を行い、消費者の予約などの手間を大幅に簡略化することができたという。

 同社は2016年9月、業界初の大規模な顧客サービスロボットシステムを導入。2017年5月には自主開発したディープラーニング(深層学習)のサービスロボット採用により顧客サービスの運営効率を大幅に高め、ユーザー体験も大きく改善した。わずか数ヶ月で、サービスロボットによるチケット予約とホテル予約のアフターサービス対応量は全体の70%を超え、急速な勢いで成長した。同社は、技術革新を用いて旅行サービスの品質向上を図ると同時に、オンライン旅行業界の革新を引き続きけん引する。

 また、予約業務でも、AIによる予約販売がこれまでのチケット予約サービス全体の40%以上を占めた。現在、ビッグデータとAIの利点を利用し、率先して次世代の音声AI販売促進サービス、ガイドモードを導入している。

「技術革新と上質なサービスを融合させ、もっと便利なワンストップサービスを提供することで、ユーザーの需要により応えることができる。これはまさにシートリップの最大の利点だ」とシートリップの孫潔(Sun Jie)CEOは語る。

 AIを利用することによって、より質の高いサービスを消費者に提供でき、効率も向上させることができる。航空券予約部門だけでも、サービスロボット導入によって、従来の電話受付よりも効率が10倍以上上がったという。

 シートリップと中国旅遊研究院(China Tourism Academy)が共同発表した「2017国慶節・中秋節大型連休旅行傾向報告と人気ランキング」によると、約7億1000万人、つまり中国人の半分が旅行に出かけたことになる。(c)CNS/JCM/AFPBB News