欧州ワイン生産量「戦後最低」に 異常気象が影響
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【10月11日 AFP】欧州最大の農業生産者団体COPA-COGECAは10日、今年の欧州ワイン生産量が第2次世界大戦(World War II)以降で最低に落ち込んだと発表した。生産量の多いイタリア、フランス、スペイン、そしてドイツが異常気象に見舞われたことが影響したという。
同団体によると、2017年の欧州連合(EU)ワイン総生産量は前年比約14%減の推計1億4500万ヘクトリットルとなる見通し。イタリアの生産量は前年比26%減の4000万ヘクトリットル、フランスは前年比18%減の3700万ヘクトリットルとなった。
製品の質が高いため価格上昇が予測されるものの、気候変動に関連した干ばつや霜によるブドウ減産分の埋め合わせにはならないという。同団体幹部のティエリ・コスト(Thierry Coste)氏は記者会見で「ブドウの質は欧州全域で非常に良い見込みで、素晴らしいワインが生産されるだろう」と述べている。(c)AFP