7億人が国内旅行楽しむ、一部では入場制限も 中国の大型連休
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【10月11日 CNS】8日間の中国大型連休が終わった。観光経済は新たな記録を樹立し、全国で受け入れた国内観光客はのべ7億500万人、国内観光収入は5836億元(約9兆6294億円)だった。国民は海外での消費に対して理性を徐々に取り戻し、「爆買い」が減少傾向。しかし、国内の一部観光地では観光客で満杯になり、やむを得ず入場規制を行う観光名所もあった。
中国国家旅遊局のデータによると、2016年時の7日間と比較し、国内観光客数は11.9%、国内観光収入は13.9%増加した。
各地の受け入れ観光客数と観光収入は、前年同期と比べて増加した。山東省(Shandong)の受け入れ観光客は7065万5000人に達し、前年同期比14.0%増加。観光収入は559億6000万元(約9233億円)で、同16.1%の増加。貴州省(Guizhou)の受け入れ観光客は4614万5400人で、同42.10%増、観光収入は305億2700万元(約5037億円)で、同43.52%増。
海外旅行市場は基本的に安定を維持しているが、海外への団体観光客の割合は減少し続けているのに対し、個人旅行客の割合が増加している。短期旅行の割合が減り、長期的な旅行の割合が増えている。一部の観光客は有給休暇を利用して旅行に出かけ、海外へ出かける旅行者は「爆買い」型のショッピング旅行ではなく、体験型の海外旅行を求めるようになっている。
国家観光局の海外ツアーシステムとインターネットのビッグデータによると、連休期間中に出国した中国人観光客数は600万人を超え、団体観光客はのべ64万1900人。中国人観光客は約300都市から出発し、世界88か国・地域、1555の都市へ出かけた。上位から順に、ロシア、タイ、ベトナム、シンガポール、マレーシア。都市別では、モスクワ(Moscow)、サンクトペテルブルク(St. Petersburg)、バンコク(Bangkok)、パタヤ(Pattaya)、シンガポールシティの順に多かった。
連休期間中はまた、一部の人気観光地の密集度が急増した。一部報道によると、杭州(Hangzhou)の西湖(West Lake)断橋、南京(Nanjing)の中山陵(Sun Yat-sen Mausoleum)などの観光名所では、人が多すぎて4G信号までも「人波の押し合いで切れてしまった」という。
観光客数が受け入れ上限に達した一部の観光名所では、迅速な分散措置を取った。例えば、北京(Beijing)の故宮(Forbidden City、紫禁城)は毎日観光客を5万人に制限し、入場券売り場は状況によってはチケット販売を中止することもあった。
安徽省(Anhui)の黄山(Huangshan)では、リアルタイム監視を実施し、最大5万人(悪天候の場合は3万5000人)に達した場合、すぐに対外情報を発表したり、チケット販売を中止したりする緊急対応を実施した。
また、モバイル支払い、シェアリングエコノミーなども盛況で、ショッピングや観光・レジャーがより便利になった。小売業売上高は、雲南省(Yunnan)で前年同期比15.7%増、寧夏省(Ningxia)で同14.0%増、山東省で同13.4%増、浙江省(Zhejiang)で同12.6%増となった。(c)CNS/JCM/AFPBB News