【10月11日 CNS】「ベネズエラ・リモートセンシング衛星2号」を搭載した「長征2号Dロケット(Long March 2D)」が9日午後12時13分、酒泉衛星発射センター(Jiuquan Satellite Launch Center)から打ち上げに成功し、「ベネズエラ・リモートセンシング衛星2号」は無事、予定の軌道に入った。

「ベネズエラ・リモートセンシング衛星2号」は、ベネズエラ独立戦争のリーダー、アントニオ・ホセ・デ・スクレ・イ・アルカラ(Antonio José de Sucre y Alcalá)の名にちなみ、別名「スクレ衛星」と呼ばれている。同衛星は、ベネズエラにとっては2機目であり、いずれも中国が輸出している。

 製造したのは、中国航天科技集団(China Aerospace Science and Technology CorporationCASC)の第五研究院。この衛星の設計寿命は5年。衛星バスには「CAST2000」を使用している。

 2012年9月の打ち上げから5年が経過した先代の「ベネズエラ・リモートセンシング衛星1号」と交代し、引き続きベネズエラの資源探査、監視測定・管理、資源利用、環境災害監視測定、農業調査、建設などの分野で活用される。中国航天科技集団傘下の中国長城工業集団(CGWIC)は2014年10月、ベネズエラ高等教育・科学技術省と、同衛星プロジェクトを設計から発射まですべて請け負う協議に調印している。

 また、衛星を搭載した「長征2号Dロケット」は中国航天科技集団傘下の上海航天技術研究院(SAST)が製造した。今回の発射は、「長征2号Dロケット」として33回目、長征シリーズとして252回目となった。(c)CNS/JCM/AFPBB News