【10月6日 AFPBB News】電車の顔に「招き猫」──。東京都世田谷区の三軒茶屋から下高井戸までの5キロ間10駅を結ぶ東急電鉄(Tokyu Corporation)世田谷線は、同線の前身である玉川線の開通110周年を記念した「幸福の招き猫電車」を先月下旬より期間限定で運行。車体に招き猫をあしらった電車がのどかな住宅街を走り、道行く人の目を楽しませている。

 東急電鉄広報課によると、地域の観光資源を広く認知してもらおうと、招き猫で有名な沿線の豪徳寺(Gotokuji Temple)の協力のもと今回のデザインが実現。車内のつり革の持ち手には猫の耳と手が付けられ、床にはピンク色の猫の足跡という凝りようだ。

 駅のホームでは、車両を背景に記念撮影をする家族連れなど、「招き猫」目当ての乗客も多く見られた。沿線の観光に世田谷線を利用するという府中市の60代の男性は「女子受けするね。内装もかわいくてインスタ映えしそう」。

 世田谷線は都内に現存する数少ない軌道線のひとつ。「招き猫」電車の運行時間は日によって異なり、2018年3月末までの運行を予定している。(c)AFPBB News