【10月5日 AFP】イラクのハイダル・アバディ(Haider al-Abadi)首相は5日、同国におけるイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の最後の2拠点のうちの一つ、ハウィジャ(Hawija)を自国軍が奪還したと発表した。

 ISは今年に入ってイラク国内で敗北を重ねており、いまだ陥落していないのはシリアとの国境に近いユーフラテス渓谷(Euphrates Valley)一帯だけとなっている。

 アバディ首相は訪問先のフランス・パリ(Paris)で、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領との会談後に開いた記者会見で、「ハウィジャの解放を発表する。残るはシリアとの国境の一帯だけだ」と述べた。

 ハウィジャはバグダッド(Baghdad)からモスル(Mosul)を結ぶルートに加え、バグダッドからキルクーク(Kirkuk)を経てクルド自治区へ続くルートという2つの主要ルート上に位置し、ハウィジャの奪還は象徴だけでなく戦略面においてもイラク政府の勝利を意味する。

 アバディ首相は、「この勝利はイラクの人々にとってだけでなく、世界全体にとっての勝利だ」と述べた。(c)AFP/Ahmad al-Rubaye with Sarah Benhaida in Baghdad