動画:百貨店に「ロボット売り場」常設、見て触って
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【10月5日 AFPBB News】顧客にロボットのある暮らしを体験してもらおうと、新宿高島屋(Takashimaya)が4日、常設のロボット専門売り場「ロボティクススタジオ(Robotics Studio)」をオープンした。ロボットがネットを中心に販売されるなか、商品を実際に手にできる百貨店らしさを生かした試みだ。開店翌日の5日も、多くの人がロボットとの会話や操作を楽しみ、早速購入していく人の姿も見られた。
常設スペースと10日まで併設のイベントスペースを合わせ、計22種類のロボットが売り場に並ぶ。日常会話が可能な「ソータ(Sota)」や英会話に特化した「ミュージオ(Musio)」などの会話型ロボット、全自動洗濯物折りたたみ機「ランドロイド(Laundroid)」をはじめ、プログラミングを学べるロボットなど用途はさまざま。
「ロボットへの期待が想定以上」と、売り場の開発を担当した田所博利(Hirotoshi Takahiro)さん。高齢者に「会話型」、共働き世代に「ライフスタイル型」、子ども向けに「プログラミング型」と、親子3世代に向け選定した。「ロボットはそれぞれの世代の課題を解決するツール。既存の衣食住に加え、ロボットが寄り添う形で展開したい」
売り場を訪れた都内在住の教職員、古屋喜代子(Kiyoko Furuya)さん(60)は「かわいいだけではなく、生活が便利になる。ロボットが身近になったと感じた」と驚きの声を上げる。アメリカから観光で訪れていたブラハム・オウアディ(Brahim Ouaddi)さん(60)は、息子のプレゼントに犬型ロボットを購入した。「家電量販店など2日間探し回ったが見つからず、ここでようやく見つけた」
来年3月には常設スペースを倍増し、年間3000万円の売り上げを目指す。来年度以降、関西の店舗にも売り場を導入する計画だという。(c)AFPBB News