【10月7日 CNS】国歌侮辱行為に対する罰則、ネット掲示板やグループチャットの実名登録、民間航空機内での電子機器管理規定緩和。10月から新たな規定が実施され、日常生活にも影響が及ぶと予想される。

『中華人民共和国国歌法』が1日から施行された。国歌を侮辱する行為に対し、明確な罰則を制定。公共の場で故意に国歌の歌詞やメロディを変えたり、わい曲、けなすなどの方法で国歌を歌ったり、そのほかの方法で国歌を侮辱したりした場合は、公安機関による警告もしくは15日以下の拘留となり、犯罪に関わる場合は刑事責任を追求される。

『インターネット掲示板サービス管理規定』も1日から施行。インターネット掲示板サービス提供者は、ユーザーに対して実名登録を求めなければならず、ユーザーがそれに従わなかった場合はアカウントを発行してはならない。

『インターネットグループチャット情報サービス管理規定』は8日から、サービス提供者がユーザーの実名登録を徹底するよう求めている。

 中国交通運輸部が改訂した『大型飛行機公共航空運輸会社運行合格審定規則』によると、10月から機内での携帯用電子機器の管理規定が緩和される。各航空会社が、それぞれ携帯用電子機器が航空機に与える影響を評価し、それに応じた管理・使用制限を設けることが許された。

 同じく1日の『無許可無免許経営取り締まり法』は、無許可無免許営業の対象とならない経営方法を定めた。県級以上の地方人民政府指定の場所や時間で、農産品や日用生活品の販売、もしくは許可の取得が必要のない、個人が自らの技能を利用した商売などの労働活動は、対象とならない。

 このほか、法律に関する『中華人民共和国民法総則』、国際投資に関する紛争が生じた場合の仲裁規定、『自動車運転免許試験内容と方法』『国務院による「建設プロジェクト環境保護管理条例」改訂に関する決定』『旅行業経営者クレーム処理規範』『文化テーマ旅行宿泊施設基本要求・評価』『旅行民宿基本要求・評価』『精品旅行宿泊施設(訳:高級宿泊施設)』『使用制限農薬リスト(2017年版)』『証券公司・証券投資基金管理公司コンプライアンス管理方法』などが施行される。また、最高人民検察院機関でも新たな司法捜査システムが導入される。(c)CNS/JCM/AFPBB New