【10月8日 CNS】「世界経済フォーラム(WEF)」がこのほど発表した「2017~2018年 国際競争力ランキング」によると、シンガポールがアジア太平洋地区で1位となり、中国は前年より1ランク上がり27位となった。

 同ランキングは、インフラ、効率性の追求努力、創造性の成熟度の3つの方面から12分野を比較して世界137か国・地域の経済競争力を指標化して順位を付けた。

 同報告によると、アジア太平洋地区の競争力は全体的に向上している。シンガポールは、世界ではスイス、米国に次いで3位。香港(Hong Kong)は日本を抜いて6位。27位の中国に次いで現在、世界的に最も競争力を持つと言われるBRICSの新興経済国諸国が続く。

 中国は、「市場規模」「マクロ経済環境」「創造性」の3つの項目が最も突出しており、「技術成熟度」「市場の効率性」「高等教育と養成」方面でも大きな進歩を遂げている。

「中国の技術開発の運用と、人材育成分野の情熱や行動力は誰の目にも明らかである」。世界経済フォーラム中華圏担当デイビット・エイクマン(David Aikman)首席代表は言う。中国の市場効率性の進歩も、政府が推進してきた職能改革に反映されており、市場の活力と経営者の精神面を奮い立たせことが、成果を上げたことにつながった、と分析する。

 インドは40位まで上昇し、シンガポール以外のASEANの経済国もこれまでで最も多い5か国がランク入りし、順にマレーシア(23位)、タイ(32位)、インドネシア(36位)、ベトナム(55位)とフィリピン(56位)という結果になった。

 世界経済フォーラムは毎年夏と冬に「ダボス会議」を開催し、各界の要人が世界経済問題を探究する場となっている。(c)CNS/JCM/AFPBB News