【10月4日 AFP】北朝鮮の慈成男(チャ・ソンナム、Ja Song-Nam)国連大使は3日、国連総会(UN General Assembly)で行われた2050年までに極度の貧困を根絶する開発目標に関する討議で、米国が北朝鮮の経済発展を阻害し、「現代の文明を破壊」するため貧しい国々に制裁を科していると非難した。

 慈大使は、北朝鮮は制裁の影響に耐え、引き続き「自立と自己開発の精神によって社会主義大国をつくり上げて行く」と強調。「わが国の存在・発展の権利を否定するため、米国は前例のない核による脅威や脅し、経済制裁・封鎖に固執しているが、それによりわれわれはさらに覚醒し、勇敢になっている」と主張した。

 また慈大使は、国連の開発目標を達成するには「発展途上国に対する制裁といった米国の高圧的な措置をすぐに取り除くべきだ」と訴えた。

 国連の統計によると、北朝鮮国民の約70%が基本的なサービスを受けられず、干ばつや洪水、土砂崩れなどで農業が大きな被害を受けたため食糧不足に苦しんでいる。(c)AFP