【10月3日 AFP】米ネバダ(Nevada)州ラスベガス(Las Vegas)で起きた銃乱射事件で、オーストラリア政府は3日、実行犯である元会計士のスティーブン・パドック(Stephen Paddock)容疑者(64)と「日常的な付き合い」があったとされる女性が、豪出身のマリルー・ダンリー(Marilou Danley)さん(62)であると認めた。米メディアなどはダンリーさんが日本かフィリピンに滞在していると伝えている。

 パドック容疑者は1日夜、カジノホテル「マンダレイ・ベイ(Mandalay Bay)」の32階の部屋の窓から野外コンサート会場に向けて銃を乱射。59人が死亡、500人以上が負傷した。

 ダンリーさんはラスベガスで働くため、20年前に米国へと移住。当初は重要参考人とされていたが、米当局によると事件当日には国外におり、犯行に関与した疑いはないという。

 ジュリー・ビショップ(Julie Bishop)豪外相はツイッター(Twitter)に、「米当局はダンリーさんを重要参考人から除外したと理解している」と投稿。また、「ダンリーさんの身分証がホテルの予約などに使われたといった報道がなされており、豪政府はできる限り米当局の捜査に協力するが、今のところ本人とは直接連絡を取っていない」と明らかにした。

 米当局やメディアの報道によると、ダンリーさんは日本かフィリピンに滞在しているとみられるものの、両国とも本人の所在を確認できていないという。

 また、豪メディアはダンリーさんが女性の友人3人と休暇でフィリピンにいると報じている。(c)AFP