150年前のビーチが目の前に…! 室内に広がる世界最古のパノラマ画 オランダ
このニュースをシェア
【10月29日 AFP】空中に設置された台の上で、2人の修復師が「空」を掃除している。修復師たちはスポンジで素早く拭った空を、ペンでなぞる。少しずつ、少しずつ、ハーグ(Hague)上空にかかる巨大な雲の色が戻ってきた。
世界最古と言われるパノラマ画、「パノラマ・メスダグ(Panorama Mesdag)」は、オランダ・ハーグの荘厳な雰囲気を醸し出すシティ・センター脇の美術館に展示されている。
このパノラマ作品は、1880年から1881年にかけてオランダの風景画家ヘンドリック・ウィレム・メスダグ(Hendrik Willem Mesdag)によって制作された。
訪れる人々は、らせん階段を上り、作品の中心部に盛られた砂の上に立つ木造の円形ドームから作品を観賞する。ドームをぐるっと取り囲む作品は、その立体感で見る人を圧倒し、まるでハーグ郊外にあるスヘベニンゲン(Scheveningen)のビーチを360度、見渡しているような気分にさせる。(c)AFP/Charlotte VAN OUWERKERK