【10月3日 AFP】英格安航空のモナーク航空(Monarch Airlines)が2日、経営破綻に陥った。英航空業界で史上最大の破綻で、英政府は旅先で立ち往生した利用者11万人を帰国させるべく緊急対応に追われている。

 モナーク航空と関連観光会社の破産申請にともない、従業員およそ2100人が失職。管財人には国際会計事務所KPMGが任命された。

 航空業界が英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)やテロ事件のあおりを受ける中、経営難が続いていた同航空は1年前に資金注入を受けて観光客への航空サービスや資金増加計画を継続していた。

 英国の民間航空局(CAA)は同航空の破産について、「史上最大の英国航空会社破綻」と表現。乗客はフランス、ギリシャ、イスラエル、トルコを含む各国で足止めされており、CAAが手配した旅客機で帰国する予定だ。(c)AFP/Ben PERRY