ラグビーウェールズ代表、ライオンにかまれ試合を欠場 HCは怒り隠さず
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【10月1日 AFP】ラグビーウェールズ代表のフッカー、スコット・ボールドウィン(Scott Baldwin)がライオンにかまれて負傷し、29日に行われた所属チームの試合を欠場した。本人はチームとファンに謝罪したものの、チームを率いるスティーブ・タンディ(Steve Tandy)ヘッドコーチ(HC)からは「ばか」というレッテルを貼られた。
2009年にウェールズリーグのオスプリーズ(Ospreys)へ加入し、ウェールズ代表として34キャップの実績を持つ29歳のボールドウィンは、チームの試合で南アフリカへ遠征した際、ライオンのおりに手を入れてメスのライオンをなでようとしたが、つがいのオスライオンにかみつかれて傷を縫った。
ボールドウィンは自身のツイッター(Twitter)で「オスプリーズのファンとチームのみんなへ、がっかりさせてごめん。かまれてしまって試合に出られなかった」と謝罪し、アクシデントの際の動画を添付した。
「(最後に手のひらの絵文字を添えて)旦那へのあいさつも済ませないうちから、奥さんをなでようとしたらムッとされて当然だよね」
「(両手を合わせた祈りのポーズの絵文字を添えて)心配してくれたみんなへ、手は治療して、ありがたいことにすぐ良くなりそうだ。心配して支えてくれたみんな、ありがとう」
しかしながら、指揮官は容赦なかった。チーターズ(Central Cheetahs、南アフリカ)に25-44で敗れ、クラブワーストタイとなる5戦4敗目を喫したタンディHCは「スコットはばかで、そしてラッキーだ」とコメントしている。
「世界のどこに、子猫と同じ感覚でライオンの頭をたたけるサファリツアーがあるんだ?おそらく私が関わった中でも最悪の愚の骨頂だろう。ありがたいことに彼は無事で、数週間後にはプレーできる」
タンディHCはまた、ゲームロッジ(サファリ体験付きの宿泊施設)からライオンのおりに手を突っ込んではいけないという話があったと明かし、施設側に責任はまったくないと話した。
「環境は良かったし、どれくらい離れて立てばいいかということも言われていた。泊まっていた場所とはまったく関係のない話だ」 (c)AFP