【10月1日 AFP】17-18イングランド・プレミアリーグは30日、第7節の試合が行われ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は好調のハリー・ケイン(Harry Kane)がこの日もチームをけん引し、ハダーズフィールド・タウン(Huddersfield Town)を4-0で一蹴。マウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督は、ケインを形容する言葉がもう見つからないと話している。

 敵地ジョン・スミスズ・スタジアム(John Smith's Stadium)で、ケインが2得点の活躍をみせたトッテナムは、上位勢をしっかり追走している。勝利の立役者となったケインは、直近のゴール数を8試合13得点に伸ばし、欧州で最も怖いストライカーとなっている。

 トッテナムではベン・デービス(Ben Davies)とムサ・シッソコ(Moussa Sissoko)も得点を記録したが、ケインがやはり最も旬な男であることに疑いはなく、終盤に交代でピッチを離れた際には、ハダーズフィールドのファンも拍手を贈った。

 ポチェッティーノ監督は「三日おきにハリー・ケインの話をするのは難しいし、彼を表現する別の言葉がもう見つからないよ。信じられないし、ゴール前では本当に素晴らしいが、同時にボールのないところでもよく走って体を張り、チームのために頑張ってくれている」と語った。

「そうしたメンタリティーが素晴らしい。だからこそ彼は世界有数のストライカーであり、全選手の良い見本になっている。すごく謙虚で、彼がチームを助けてくれるのがとてもうれしい」

 プレミアリーグの通算得点数を84に伸ばしたケインは、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)在籍時代のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)に並んだ。二人の違いは活躍した期間で、ケインはプレミアで本格的にプレーするようになってからまだわずか3シーズンなのに対し、ロナウドはこのゴール数に到達するまで6シーズンを要した。

 それでもポチェッティーノ監督は、ケインと現在スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)で活躍するロナウドを同列に語るのはまだ早いと話している。

「二人を比べることはしたくない。記者のみなさんに、文脈を無視してその部分だけ抜き出されるからね。ロナウドは驚異だ。彼とリオネル・メッシ(Lionel Messi)はレベルが違う」

「ハリーはまだ若く、現時点で素晴らしい選手だということは証明しているが、伸びしろはまだたくさん残っている。彼をもっともっと成長させたい。ハリーならそれができると思っている。23歳か24歳の選手にはみな、適応や改善の余地が残っている」 (c)AFP/Chris BRERETON