【9月30日 AFP】(更新)公務で高価なチャーター機を使用したことで批判を浴びていたトム・プライス(Tom Price)米厚生長官が29日、辞任に追い込まれた。

 米ホワイトハウス(White House)のサラ・ハッカビー・サンダース(Sarah Huckabee Sanders)報道官の声明によると、プライス長官は同日、ドナルド・トランプ(President Donald)大統領に辞表を提出し、受理された。

 トランプ大統領はこの直前、記者団に対し、プライス長官はまだ辞表は提出していないものの、その進退については同日中に決定すると語っていた。

 米政治サイト「ポリティコ(Politico)」によると、プライス長官は今年、26回にわたりチャーター機を利用し、合計費用は約40万ドル(約4500万円)に上っていた。

 プライス長官は、チャーター機の費用を弁済すると表明して火消しを試みたが、後にその金額が総費用のごく一部にすぎないことが判明していた。

 米厚生省は、チャーター機利用は公務のためであると弁解していたが、目的地の中には同長官が不動産を所有する場所や、親族と面会した場所もあった。

 トランプ政権ではこのほかにもスティーブ・ムニューシン(Steve Mnuchin)財務長官を含む複数の高官がチャーター機の利用について批判を受けている。(c)AFP