【9月29日 AFP】サッカー元アイルランド代表のFWケビン・ドイル(Kevin Doyle)が28日、脳振とうと消耗性頭痛を理由に引退すると発表した。

 34歳のドイルは、今季は米メジャー・リーグ・サッカー(MLS)のコロラド・ラピッズ(Colorado Rapids)に所属。16年の選手生活でイングランドのレディング(Reading FC)やウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)、クイーンズ・パーク・レンジャーズ(Queens Park RangersQPR)、クリスタルパレス(Crystal Palace)などを渡り歩いた。

 しかし、医師のアドバイスのもと、ドイルは健康への懸念を理由に現役を退くと発表している。

 自身のツイッター(Twitter)でドイルは、「きょうは悲しい発表がある。医学的なアドバイスを受けた結果、私は今季これ以上プレーしない。そして引退する」と発表している。

「頭痛を繰り返すなど、今年になってヘディングが私にとって解決し難い問題になってきていることが分かった。今季は脳振とうが2度あったが、この数年で数えきれないほどそれは起きていて、大きな懸念となっていた」

「専門家に相談し、症状がより重く慢性的なものになる可能性を排除するために決断した。永遠にスパイクを置く」

 アイルランド代表として63試合に出場し14得点を記録したドイルは、2012年の欧州選手権(UEFA Euro 2012)の舞台にも立っている。

 代表チームへの貢献をたたえ、アイルランドサッカー協会(FAI)はドイルを表彰する意向を発表している。

 FAIのジョン・デラニー(John Delaney)事務総長は、「現役を去るというケビンの決断を聞いて深く悲しんでいる。アイルランド代表史上最高のハードワーカーで、最も献身的な選手の一人に敬意を表したい」と話している。

「アイルランドサッカー界への多大なる貢献をたたえ、アビバ・スタジアム(Aviva Stadium、ランズダウン・ロード<Lansdowne Road>)でケビンにとって都合のいいタイミングで彼を表彰したい」(c)AFP