【9月28日 AFP】フィンランド南部の墓地遺跡で、約1000年前のバイキング時代の剣が発見された。フィンランド放送協会(YLE)が27日伝えた。首都ヘルシンキ(Helsinki)の国立博物館で来年、一般向けに展示される予定だ。

 発見についてはフィンランド国家考古学委員会が26日に発表した。YLEの報道によると剣は今年春、ヘルシンキの北約100キロにあるロッピヤリビ(Loppijarvi)湖付近で、男性が金属探知機を使って見つけた。保存状態は良好だという。

 歴史的埋蔵物の探索が趣味というこの男性は、墓地遺跡の土から剣の刃が突き出しているのを見つけたという。剣のそばからナイフや円形のブローチ、骨製のくしも発見された。

 この種の発見はスカンディナビア(Scandinavia)地域では珍しいが、初めてではない。ノルウェーでも今月5日、首都オスロ(Oslo)の北約270キロに位置するオップラン(Oppland)県の山間部で、850~950年にさかのぼるバイキング時代の剣を発見したと地元考古学者らが発表している。(c)AFP