中国・上海の新エネ車は「量から質」へと発展中 EVのデータセンターを設立
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【10月1日 CNS】中国・上海市(Shanghai)新エネルギー自動車データ開放創新実験室の除幕式が25日、行われた。同市経済・情報化委員会の黄甌(Huang Ou)副主任と上海国際汽車城(集団)の榮文偉(Rong Wenwei)董事長兼総経理が共同で実験室の設立を発表した。
同実験室は、利用者、電池、充電スポットを含む車両に関するデータを整理、分析を行う。新エネルギー自動車のビッグデータセンターとしてGPSデータ、利用者のペルソナデータ、走行コース、電池管理データ、燃料消費データなど5つのデータを分析する。データセンターは2020年末までにかけて、3段階の規模の拡大を計画している。2017年末までに少なくとも15万台分の車両のビッグデータと2TBのデータ量、30人の研究チームを投入し、2018年末には20万台分のデータと5TBのデータ量、50人の分析チームを目標とし、2020年末は30万台のデータ、データ量15TB、100人の分析チームを目指す。
上海は、2016年までの新エネルギー自動車販売台数は10万台を突破し、新エネルギー自動車の保有率が世界最大の都市となった。上海市新エネルギー自動車推進弁公室の劉建華(Liu Jianhua)副処長は、「上海の新エネルギー自動車の発展は、これまでに2度みられている。まず2013~15年には主に台数が増えた。2016年からは、純電気自動車が自家用車として利用される比率が上がるなど、質に関しての発展である」と話した。
上海市新エネルギー自動車公共データ採集・監視測定研究センターの陳海林(Chen Hailin)主任は、「新エネルギー自動車産業の発展の促進と、上海市のスマートシティー建設につながることを期待している」と話した。(c)CNS/JCM/AFPBB News